前向きな事務センターがやってしまいがちなこと

前向きな事務センターがやってしまいがちなことがあるのですが、なんだか分かりますか?

それは 「過剰品質」 です。

事務センターというところで行っている事務業の種類は様々で、全体のビジネスプロセスの中で仔細に分析していかないと需要とサービス提供の需給バランスや最適なリードタイムがわかりません。これは何を言っているかというと、作業依頼を受けて頑張って4時間以内に事務作業を終わらせている事務センターがあるとして、その4時間って意味が無いケースがある、ということを指しています。

依頼側はたいてい「なるはやで」などと言いますので、前向きな事務センターはどうしても頑張ってしまい、5時間かかるところを工夫したり人員を増やしたりして4時間3時間と納期を縮めがちです。

しかし事業全体を見た時にそれがオーバースペックであったり、リードタイムの長短や制約条件のある業務と混ざった場合にキャパシティの活用効率が低下します。本当に納期が求められる業務のピークに併せて、リードタイムの長く、納期制約のゆるい業務を組合わせてキャパシティマネジメントするのが効率化の基本です。

やるきまんまんの事務センターですと、過剰な品質を自ら求めてしまい=納期制約を自分で高めてしまった業務が混ざってくることになります。これに圧迫され他の業務が割りを食ったり、稼働人数を増やすことにもなります。

まずはそれぞれの業務について。適正な品質(製造品質・コスト・納期など)を定めて過剰品質を避けるということが重用です。