劣化するビジネスプロセス

オフィスの近所に唐揚げランチで有名な店があります。ところがある日この店に寄った時に供された唐揚げを食べてみたら、中まで火が通ってなかったことが事がありました。
店主が仕込みで切り分ける肉の大きさも一定ではないですし、その時の肉の温度、油の温度、揚げ時間によってはこういうことも起こりえます。これは昔の調理技術や調理プロセスでは致し方ないこともありますが、最初っから考えなおして、こうした品質不良を防ぐ手立てはないでしょうか。

ファミリーレストランではどうでしょう。彼らは全国一律の味を実現するために多くの工夫を行っています。その一番の工夫はセントラルキッチンとコンベアオーブンです。セントラルキッチンで均一の大きさや味に整えた一次加工食材は店舗に配送された後、一定の温度の冷蔵庫に保管されます。調理にあたっては、ハンバーグであればトレーに肉をおいてベルトコンベアのついたオーブンに載せ、数分後にオーブンの裏側から出てきたらちょうど食べごろです。

ステーキでもフライでも冷凍食品でもチルド品でもこのようにベルトコンベア付きオーブンに載せるだけです。オーブンという条件を固定して、食材側のサイズ・厚み・温度などを調整することで実現しているのです。

みなさんのビジネスの業務設計はどうなっているでしょう。見積もりや提案書は営業マンが勝手気ままに作成して顧客に提供していませんか? もしそうであれば営業担当が異動などで代わると、提案の品質、タイミング、価格なども変わってしまいます。顧客にとっては、「前の営業マンはよくやってくれたが、今度の彼は駄目だ」などの評価になってしまうリスクが有ります。競合の営業マンにシェアを奪われるかもしれません。

提案書の雛形を用意し、顧客へ速やかに提案するリードタイムを設定し、それを実現するプロセスマネジメントを導入すれば、営業担当が変わっても顧客の評価がこのように落ちることはないでしょう。