スポーツと同様に ビジネスにおいてもできるか出来ないかギリギリのところの技術レベルで繰り返し練習して技術を練磨することで成長するとするならば、これを私達は「打席数を重ねる」と野球に例えて表現しますが、様々なビジネスシーンを乗り切る経験を繰り返すことが、ビジネスマンとしての様々な力を増進させるということになります。
以前私がサラリーマン時代に在籍していた会社で、有望な新人を数名預かったことがあります。グループ会社における様々なプロジェクトにその若手有望人材を送り込み、半年程度で特定の経験をさせ技能を積ませ、また別のプロジェクトに送り出すという、コンサルティングファームのような育成方式にチャレンジしたことが有りました。
この取組みはそこそこ成功し、優秀な人材が旅立って行きました。優秀だった1人はグーグルに転職していってしまいました。
このやり方の成功の鍵は、適当に経験を積ませるのではなく、ビジネスにおける物事の進め方をツリーチャート化し、そのチャートのどの領域での能力開発になるかどうかを見定めて、個人ミッションとセットにプロジェクトに参加させたことにあったと考えています。当然プロジェクトミッションの一部を成すように調整されたものです。