入力ミスを防ぐためにベリファイという手法があります。まず作業者が入力、第二の作業者が再度入力したときに、一度目とベリファイして差異があればエラーになり、その第二の作業者が見比べながら入力内容を必要に応じて修正し、確定させます。
このベリファイのメリットは言うまでもなく入力ミスの抑止です。複数の入力者が同じタイピングミスを同じ箇所で行う確率を求めてみればわかります。英文100語の入力があったとして、2回に1回どこかの単語をミスタイプする作業者を想定します。特定の単語をミスタイプする可能性は1/200となります。
しかしながら単語のミスタイプといってもミスタイプには様々なパターンがあります。隣り合うキーを打ってしまうミスタイプに限定した場合、1文字に対して上下左右で4つのミスタイプがありうるとすれば、4文字からなる英単語では4の9乗のミスタイプのパターンがあります。様々な単語の文字数がありますが、一旦この4文字を1単語の平均として計算した場合で、独立した二人の作業者が同じ単語で同じようにミスタイプする可能性は、2700兆分の1になります。
アトランダムにミスをすると仮定すれば、ベリファイをくぐり抜けてミスが起こることは何十年に1回も置きないということになります。しかしながら読みにくい箇所、間違えやすいミスのパターン、ベリファイで入力し直した際にまた間違える、などの要因があり、このような天文学的な確率には実際はなりませんが、実用には十分になります。
このようにベリファイは入力ミス撲滅に向けて大きな武器になります。