「残業するな」「いいから帰れ」では何も変わらない

ブラック企業や過労自殺がトップニュースを飾るようになり、企業は従業員に80時間ラインを超えさせないように努力しています。しかし現場では「残業するな」「いいから帰れ」のような粗雑なマネジメントがされています。時短せよ、目標そのまま、だけ言われたとしたら、それは経営からの「君ら無駄な時間があるようだから減らしなさい」と言われていると同じです。

そもそもそんな時間はありません、という人達が大多数であるという前提では、労働時間を減らしただけただ業績が落ちるか、何処かにしわ寄せが行くしかありません。業績落とさない為に隠れ残業したり、持ち帰りで誤魔化す人も出てくると言う悪循環に陥ります。これは80時間超えよりさらに問題でしょう。

上長の行うべき仕事は、部下の業務のデザインを見直して、残業が減るように、業務を組み替える/自動化する/外部化する/熟練化させる/業務を無くす などの作業が必要になります。業務デザインの変更を部下任せにしてはいけません。監督者が責任を持って行うべきです。